屋久島の旅第2弾はやっぱりトレッキングです。
行ってみて感じたのは、屋久島は外国の方が多い(東洋の方ももちろん多いんですが、特にフランス人が目立ちました!)ということ。
もちろん、縄文杉や屋久杉などの世界遺産を見にというのもあると思うんですが、それと同じぐらい…もしくはそれ以上にもののけ姫の舞台…苔むす森を見たくて世界中からジブリファンが集まる島でもあるようです。
白谷雲水峡という森林の中にあります。
苔むす森までは登山口から往復3~5時間程のコース。
とても美しい森林で、苔むす森まで行く途中の景観も、どこを取っても素晴らしいの一言。
屋久島は月に35日雨が降ると言われている(笑)ほど雨の多い島。
そのおかげで、屋久島の森林にはいたるところにこのような苔に覆われた幻想的な風景が広がっています。
まさに、もののけ姫の世界に迷い込んでしまったかのようです。
今回はお天気の関係で、苔むす森の先にある太鼓岩まで行くことができなかったのですが、今度屋久島を訪れるときはぜひ挑戦したいと思っています。
そしてそして、屋久島といえばやっぱり縄文杉。
もちろん、登ってきました!!
前日は登山口近くの宿を朝4時頃に出てインストラクターの方の車で登山口に向かうバス乗り場へ。登山口まで各自の車で行くことはできず、専用バスで向かいます。
この紫色の空の写真は、朝出発する時に宿から撮った写真。
朝焼けの空に屋根の上から虹が走っていてとっても綺麗でした。幸先もいいです☆
その次の写真は、バス乗り場に向かう途中の道から撮ったものです。山の向こうには海が広がっていて絶景。
さて、いざ縄文杉へ。
縄文杉までは、荒川登山口からの往復で約10時間。
途中まではこのようなトロッコ道。線路の上を歩いて進みます。
昔はこのあたりに集落があり、トロッコが集落の人たちの生活の足だったそうです。今もお手洗いの管理で使っているようで、トレッキング中にトロッコが来たら線路の脇に避難するそうです。
線路をこんなに長い時間歩いたのは生まれて初めて。
枕木や鉄筋、砂利、最初は歩きにくい道も慣れるとコツを掴めて楽しい道のりに。でも雨量が多い時はこのあたり一面小川のようになっている中を進んでいくんだとか。
ありがたいことにこの日は晴天、雨具の出番は全くありませんでした。
トロッコ道を抜けると、今度は山道。
一日がかりの長いトレッキングですが、縄文杉まで続く登山道は次々と表情を変えてくれて、時間が許すのならもっとじっくりゆっくりと歩いていきたい気持ちになります。
ここで豆知識。
屋久杉とは樹齢1000年を超える杉の木を差し、1000年未満は小杉と呼ばれるそうです。
先ほどご紹介した白谷雲水峡でも、縄文杉までのトレッキング道でも、ありとあらゆるところに屋久杉が生えています。
根っこが二股に分かれていて中をくぐることができるくぐり杉、幹の中が空洞になっていて中から空を見上げるとハートの形をしているウィルソン株。
こうしたガイドブックに載っているような有名な木々も楽しいのですが、札が立っていない無名の木々でもとても面白い形をしているものや、天高くそびえる立派な屋久杉が数多く見られます。
ここを歩いていると屋久杉なんて珍しくなくなってきてしまうんですが、冷静に考えて樹齢1000年を超える杉の木に出会えるなんてすごいことなんですよね。ご神木でも1000年を超えているものは少ないのでは?
さて、朝4時に宿を出て11時過ぎ、ようやく縄文杉にたどり着きました。
樹齢4000年とも、7200年とも呼ばれている縄文杉。やはり圧巻です。
縄文杉には展望台デッキが設置されていて、それ以上近くに立ち入る事ができません。
思うような迫力ある写真を撮る事ができなかったんですが、これだけははっきり言えます。
縄文杉は写真や映像で見るものではなく、実際に自分の目で見るべきものだと。
縄文杉が放つエネルギー、生きる力、王者としての貫禄、神々しさ。そして、ついに縄文杉に出会えたという達成感。
言葉には言い表せない、写真では伝えきれないものが、無条件に豊かな感覚が、私の心を満たしてくれました。
実は今回新しい登山靴で登ったんですが、その靴が足に合わず痛くて痛くてどうしようもなかったんです。でもそんな痛みも、縄文杉のパワーで吹き飛びました。
ただ、行きはよいよい帰りは…です。
そんな足の疲れを癒すために、インストラクターさんが帰りの山道で綺麗な川岸を案内してくれました。
もう全身汗でびしょびしょ、痛い足をかばいながらの山道であらゆるところが筋肉痛。
そんな私にとって、この川での休憩はまさにオアシス。
さわやかなそよ風に吹かれながら、ひんやり気持ちいい水が足のほてりを沈めてくれます。
見てください、この写真。
なんと突然蝶々が爪先に止まったんです!!
そのあと5分ぐらいでしょうか、親指から小指までをちょこちょこ歩きながらとどまってくれたんです!!!
もうビックリ。旦那さんはその様子を動画に収めていました(笑)。
疲れた足を癒してくれていたのかな。ナウシカの黄金の草原のシーン、わかりますか?傷ついたナウシカをオウムが癒す場面です。あの時のナウシカの体験をちょっぴり味わったような気持ちになりました。
さすがジブリの聖地です☆
さて、番外編です。
屋久島でやってみたかったことの一つ。
屋久杉のお箸作りです。
こちらは屋久島空港すぐ隣にある『屋久杉工芸 杉の舎』さん。
屋久島はお天気によっては入山規制が出て縄文杉ツアーなどトレッキングができない日が結構あります。
そんな時は、お箸作りもいいですよ。
木材はもちろん、江戸時代に切り倒された樹齢1000年以上の屋久杉。
屋久杉は油分が豊富らしく、削っているだけで杉のアロマがふわ~っと香って癒されますし(削りかすは持ち帰ることができます(^^)/)、完成したお箸を磨くと木から出てくる油分でツヤツヤになります。
この最後の写真、見てください。上の写真にあるお箸と色が違いませんか?
これは着色したりニスを塗ったのではなく、木の油分だけでこれだけ変わるんです。しかも、江戸時代に切り倒されたものなのに、まだこんなに油分を含んでいるなんて。屋久杉のチカラって本当にすごいです!!
さて、次は屋久島の海をご案内しますね。お楽しみに♪