いつもお世話になっている無農薬野菜の農家さん。

今年初めてヘチマたわしを商品化しました!!

夏の間ずっと大切に育ててきたヘチマ。

沖縄ではヘチマをナーベラーと言って、チャンプルーにしたり味噌煮にしたりと島料理には欠かせない沖縄野菜です。

でも今回農家さんで見たヘチマはすごく大きい!

ナーベラーは大きくても大人の二の腕ぐらいまでの大きさ。

でも農家さんのヘチマは腕の付け根から指先まで片腕一本分ぐらい、太さも立派です。

こんなに大きなヘチマ食べられるのかなぁと気になって聞いてみたら「食用のヘチマは別でね、これはたわしにしようと思って」とのこと。

あとで調べたらもっと簡単にヘチマたわしを作る方法もあるようなのですが、農家さんは昔ながらのやり方でじっくり手間暇かけて作るつもりのようで、「数週間水に浸けて、水を入れ替えながら発酵させるの。そのあとぐつぐつ煮て、皮や種を取って、完全に乾燥するまで干すんだよね。」

「地球に優しいたわしが欲しいって人いるでしょ?今年は商品化してみようかなって思ってるんだよね。」

化学繊維のスポンジはボロボロになったらゴミ箱にポイ。

でもヘチマは使い古したら土に還せばいいですし、ボロボロになった破片が水と一緒に流れてしまっても安心です。

これは是非私も欲しい!!と、ずっと待ち望んでいたヘチマたわしがとうとう先週末に商品化されました。

しかも1本300円!!

もっと高くしても良いのに…農家さんの人の良さに泣けてきます…( ;∀;)

いかがですか?

立派なヘチマでしょ?

とってもきれいに皮をはいで作られています。

切り口が何とも愛らしい♡

そしてこのヘチマの繊維がとても緻密に編み上げられていて、その芸術的な美しさに見とれてしまいます。

自然の力って本当に凄いと、改めて感じました。

小さくカットしたものがこちら。

右側がすでに4日ほど食器洗いで使っているもので、左側が未使用のもの。

右側の方が水分を含んでいて柔らかくしなやかになっているのですが、この写真でそれが伝わるでしょうか(;^_^A

最初は見た目がゴワゴワしているので固くて使えるかなと正直思ってしまったのですが、馴染めば馴染むほど適度なコシと柔らかさがクセになりそうな使い心地です。

今はまだ台所でしか使っていませんが、これから先はお掃除用に、そして慣れてきたら身体を洗うのにもチャレンジしてみようかな…と思っています。

 

それにしても「ヘチマ」ってなんだか不思議な名前だと思いませんか?

オクラって英語なんですよね…ぽくないけど。

そう考えると、ヘチマも外国語なのかな?

で、調べてみました。

ヘチマは室町時代に中国から入ってきて、もともと「糸ウリ いとうり」と呼ばれていたのだとか。

なるほど、ヘチマの繊維を見ると糸ウリという名前の方がヘチマよりしっくりくるなと思いました。

ではなぜ「ヘチマ」になったのか、不思議に思ってもう少し調べてみたら…。

時代と共に「いとうり」から「とうり」へと呼び方が変わっていったそうなのですが、いろは歌の「いろはにほへとちりぬるを…」の「と」は「へ」と「ち」の間にあることから、「へ」「ち」「間」でヘチマになったんですって!!

ほほ―、何とも粋な。

日本らしいなぁと思いました。

 

古来から受け継がれる日本人の智慧、なくしたくないなと思いました。

そこに、私たち人間が自然や地球に対しての秩序と調和を大切にして生きていくこと、美しい地球を傷つけずに暮らしていくそのヒントがたくさん詰まっているのだなと改めて感じました。

ヘチマたわしが秋の風物詩であることも知らなかった私。

これからは大切に使っていきたいです。