IMG_6228ついに西表島最終日!!

お部屋の窓から見える朝の風景を撮ってみました。

ヤシの木の向こう側に馬がいます…見えるかな?

今日はモンスーンさんにお願いして午前中に西表の洞窟ツアーと乗馬体験を詰め込んで頂きました♪一人だからできる贅沢ツアー!!あそこにいる馬さんにもお世話になります(^^♪

といういことでまずは洞窟探検(^o^)/

 

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IMG_6241ヘルメット着用、汚れてもいい恰好で(もしかしたら腰のあたりまで水に浸かるかも??)出発。

洞窟の入口はモンスーンさんから車を走らせてほんの数分。突然シノさんが車を道路脇に止めて…え?ここ??

こんな風になんにもないところが入口です。唯一の目印がこのイリオモテヤマネコの看板だけど他の場所でも同じのたくさん見かけてるし…シノさんよくわかるなぁ。本当にこんなところに洞窟なんてあるのかしらって思ってしまいます(;^ω^)。

この道路の下にはこんな風に小さなトンネルが作られていました。イリオモテヤマネコが交通事故に合わなくて済むように道路の下に専用のトンネルを作っているんだそう。

道路にも「ネコ注意」の文字が。

西表の人たちがヤマネコたちを守ろうと懸命に手を尽くしているにも関わらずヤマネコの交通事故はいまだ続いているそうで、去年は3件。3件目で被害にあったのは仔猫だったそう。沖縄本島北部に住んでいる絶滅危惧種のヤンバルクイナも確か車の事故が多いと言っていました。観光客の運転が事故を引き起こすことも多いようです。人間の手によって貴重な自然の生物たちが命を落とすことになるのはとっても残念なことですし、何としてでも避けたいですね。

さて、これが洞窟の入口です。どうやって入っていくのか、中がどんな風になっているのか、見当もつきません(笑)

電灯で照らしているので中がかろうじて見えますが、明かりを消すと中は本当に真っ暗で何も見えません。

下は海水が流れていて、満潮時には中に入れないこともあるそう。腿の上ぐらいまで浸かる場面もありました。

 

 

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高低差もけっこうあります。余裕で立ち上がれるところもあれば腰の高さぐらいしかないところもある。

身体を二つ折りにして進む姿は、まさにヨガの『アルダウッターナアーサナ』状態。

 

 

 

 

 

 

 

 

洞窟体験というより、まさに洞窟たんけんツアー(^_-)-☆

そんな真っ暗な洞窟を突き進むこと数十分。だんだんと陽の光が差し込んできて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洞窟を出たあとには、素晴らしい光景が広がっていました。

冷たい洞窟から、暖かい陽だまりの谷へ。2か所ほど連れて行ってもらいました。

光の筋が差し込む幻想的な世界。暗闇があるからこその、光の美しさ。光が自然の美しい形を映し出し、緑を輝かせています。

洞窟の外はまるでジャングル。西表の自然の恵みで溢れています♪

これ、何かわかりますか?

なんと天然のブランコ!!私が乗ってもビクともしません。

ちょっぴりターザン気分♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山の中を歩きながら、シノさんから西表の生き物や植物たちのことをたくさん教えてもらいました。

先っぽがくるっとなったこの植物。名前は忘れてしまったのですが、昔はこれでエビを釣っていたんですって!!

私が耳を当てているのはマングローブの根っこ。谷の上の方から長ーい根を下ろして地中から水を吸い上げているという話を聞いて「ストローみたいな音聞こえるかなぁ」って言ったら「じゃあ聞いてみて」の一コマ。

IMG_6310そして西表島のジャングルに住む生物たちの興味深いお話。

シロアリについて。シロアリは木の幹にトンネルを這わせるように作っていて、そこをたどると大きな巣を発見できます。この写真がその巣。

シロアリは、木のなかでも死んでいる部分、病気の部分のみを食べるんですって。ご存知でしたか?

木にとってシロアリの存在は自分を害するものではなく、いらない部分を分解してくれる存在なんですね。驚きました。シロアリは家を食べる悪い害虫だとばかり思っていたんですが、それは人間の身勝手な考えだったようです。もしかしたら分解出来ない核廃棄物などを作り出す人間の方が、地球から見たら害虫のような生物なのかもしれないですね。

そしてこの大きなシロアリの巣。以前この巣の上の部分にアカショウビン(西表の赤い鳥)が穴を開けて巣を作っていたそう。確かに上の方が少し崩れていました。アカショウビンが子育てを終え旅経った後、シロアリはまたせっせと働いて穴をふさぐ。今はちょうどその作業途中の段階。ひたむきで働き者のシロアリ。尊敬します。

さらにイヌビワコバチのお話も。

イヌビワという木はイチジクのような丸い実をつけ(直径5センチぐらい?)、この実の中はちょうどイチジクのようになっていて、たくさんの小さなお花がついている。そしてその実の中には超、超小さなイヌビワコバチという蜂が住んでいて、そのお花を食べながら生きているんだそう。

イヌビワコバチのメスは他の実に移って産卵をするそうで、その時にメスの身体にくっついていた前の実の花粉が落ちてイヌビワの受粉も成立するという、木と蜂の持ちつ持たれつの関係性のお話。イヌビワはイヌビワコバチがいないと受粉できず、イヌビワコバチはイヌビワの実の中でしか命を繋げない。進化の過程でできあがったこんな不思議な関係。
西表にはいくつかイヌビワの種類があるそうですが、それぞれに違う種類のイヌビワコバチがいるんですって。

そして驚いたのはこのイヌビワコバチ、オスには羽がないんだとか。オスはその一生をイヌビワコバチの実の中で終えるそうです。なんだか考えさせられました。生き物の世界は奥深いですね。

シロアリも、イヌビワコバチも、その生き方は自然の法則に従い、調和し、何一つ無駄なものがない。すべてが循環していて、生み出し、消費し、分解しという役割をそれぞれが担い絶妙な関係性で命のサイクルを生きていることを教えてくれた西表の自然に感謝です。

そしてシノさん、とっても素敵なガイドをありがとうございました!!